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雑記やら拍手お返事やらSSやらを好き勝手に書いています。
2025/05
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先日ファフナー一挙放送を見たのをきっかけに、最近ファフナー熱がぶり返してます。
エグゾダスを見たときの傷が開いて、もうね……。
ファフナー好きです。一番の推しがカノンで二番目が西尾姉弟だった私はエグゾで絶望に突き落とされましたが今でも大好きです!
あ~パイロットとモビルスーツが痛覚共有している設定最高~。機体が傷つくとパイロットも痛みを感じるって、戦争をしているのが生々しく感じられていいですよね。

まあ相変わらず仕事がバタバタしているので満足にオタクしている時間もないんですけど!これだから異動の時期は~!!
サイトにログを収納しようとして中断する、というのを最近繰り返してます。
テキストページに作品の説明を書くのが苦手で……。
誰か代わりにあらすじ書いてくれ…もうテキストページに説明いらないかなぁ…。
私は運命後設定とか種劇中とか時系列を書いてもらったほうが嬉しい派なので説明を書くようにしてたんですけど、管理の都合でそのうち消すかもしれません。
 
続きより、Twitterに載せたSSを再掲します。
テキストページにある「俺たちのラストエデン」の続きです。
相変わらず見切り発車なので続くかどうかは不明ですがご容赦ください~。


拍手[9回]




「これからどうするんだ?」
 墓参りの帰り道に、人気のない丘を歩きながらアスランは聞いた。
 母の墓を見つけられなかったことで消沈したカガリは、すぐには返事をせずに逡巡する様子を見せる。
「どうしようかな……もう他にやりたいこともないし、キラに会えないならどうしようもない」
「じゃあ、うちに来るか?」
「え?」
 アスランがそう言ったのはほとんど反射のことで、カガリだけでなく彼自身も驚いたほどだった。
「おまえのところに?」
「いや、その……おまえ、行くところがないんだろ? それなら俺の部屋──というかキラの部屋にいたらいいんじゃないか。俺とあいつはルームメイトだし」
「でも、私は軍の人間じゃないし……」
「たぶん大丈夫だ。軍の宿舎といえど人は多いからみんな知らない顔がいても気にしないだろうし、おまえはキラに似てるからごまかせるだろう」
 アスランはどちらかというと規律を重んじる人間だ。そんな彼が自ら宿舎に部外者を入れ、家出娘ととれなくもないカガリを進んで匿うなんて、これまでの彼には考えられないことだった。
 ──そうしてやりたいと思わせる何かが、彼女にはあった。
「連れ戻されるって言ってたけど、軍の宿舎ならそう簡単に部外者は入れないから、うまく潜んでいれば見つからない。そうしたら三日後にはキラが帰ってくる」
 カガリははっと息を呑み、目を大きくした。アスランを見つめたまま、琥珀の瞳が揺らぐ。
「……キラに、会えるのか……?」
「確証はないが、可能性は十分にある」
 そこまで言っても、カガリにはまだ迷いがあるようだった。アスランは安堵させるように彼女の頭に手を置いて微笑む。
「キラに会いたいんだろ?」
「……会いたい。キラに会いたいっ」
「じゃあ決まりだな」
 カガリは滲み出た涙を乱暴に拭いながらも何度も頷いた。彼女が落ち着くまで見守ってから、アスランは再びカガリの手首を握って歩き出す。そして行きと同じようにエレカに乗せ、帰路に着いた。
 道中彼らはいかにすればカガリの存在を誤魔化せるかを話し合った。
「帽子をかぶったらばれないかな」
「キラの服を着ればいいんじゃないか? 顔立ちも似てるし気付かれないだろう」
「そんなに簡単にいくかぁ?」
「現に俺はさっきお前に会ったときに男だと思──っ、オイッ、運転中に蹴るな!」
「うるさいこのバカ!」
「あー……そうだな、あとその世間知らずをなんとかしないとな。宿舎の中ですら迷子になって帰れなくなりそうだ」
「おまえっ!」
「冗談だ。でも、少しは勉強したほうがいいぞ」
「うー……くそ、おぼえてろよ……」
 カガリはアスランを数秒睨みつけたあと、やりとりのおかしさに声を出して笑い出した。アスランもまた運転しながら笑う。
 二人は他愛のない話を冗談を交えつつ話し続けた。そこには不思議と居心地の良い空間が生まれていた。
 
 それからの数日間は、彼らにとって何よりも輝かしい日々となる。
 ──たとえ、キラに会うことが叶わないまま突然の別れを迎えることになる、それが後に痛みを伴う記憶になったとしても。
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プロフィール
管理人:柳瀬
居住地:関西
最近カラオケで種のPVを見たことをきっかけに10年ぶりにうっかりアスカガが再燃した出戻り野郎。

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