雑記やら拍手お返事やらSSやらを好き勝手に書いています。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
生きてます。
最近は忙しくてパソコンを開く気力がありませんでしたすみません…。
6月が終わってしまいましたね。
収納するログもいくつかあるんですが、サイトの更新のほうはもうちょっとお待ちください。
相変わらず片手が使えないので作業が遅い日々です…。
続きにTwitterで一時期書いていたSSを置いておきます。
またもや長いです。今に始まったわけじゃないけどほんと分割下手だな…。
もしもコロニ―・メンデルがブルーコスモスに襲撃されることなくキラとカガリがヒビキ博士のもとで暮らしていたら?という過程を元にしたお話。
Twitterで非常に盛り上がったので書いてみたのですが、見切り発車なので完結予定はありませんすみません。
出会ったばかりですが一応アスカガです。
続きからどうぞ。
最近は忙しくてパソコンを開く気力がありませんでしたすみません…。
6月が終わってしまいましたね。
収納するログもいくつかあるんですが、サイトの更新のほうはもうちょっとお待ちください。
相変わらず片手が使えないので作業が遅い日々です…。
続きにTwitterで一時期書いていたSSを置いておきます。
またもや長いです。今に始まったわけじゃないけどほんと分割下手だな…。
もしもコロニ―・メンデルがブルーコスモスに襲撃されることなくキラとカガリがヒビキ博士のもとで暮らしていたら?という過程を元にしたお話。
Twitterで非常に盛り上がったので書いてみたのですが、見切り発車なので完結予定はありませんすみません。
出会ったばかりですが一応アスカガです。
続きからどうぞ。
ザフトの基地内で怪しげな人物を捕まえたと思ったら、ただの世間知らずの少女だった──そんな馬鹿な話があるだろうか。
残念ながら事実で、現在アスランの前にはその侵入者である少女──カガリが座っている。
アスランに見つかり拘束されそうになったときは相当暴れて抵抗し彼に怪我まで負わせた彼女だったが、今は何事もなかったかのようにけろりとしていた。
「……で、おまえはなんなんだ」
「さっきも言っただろ。キラの姉だ」
とりあえず騒ぎになる前にと自分の寮へと連れて行ったはいいが、せっかくの非番の日に何をしているのだろうとアスランは頭を抱えたくなった。しかも彼女はアスランの親友であるキラの身内なのだと言い張る。
「俺はキラとの付き合いは長いが、あいつに姉がいるなんて話は聞いたことがないぞ」
「それはそうだろ。私は世間的にはいないことになってるんだから」
「どういうことだ?」
「そのまんまの意味だよ。私は生まれなかったことになっている。だから誰も私のことを知らないし、キラだって私の話を他人にしない」
カガリはとんでもないことをさらりと言ってのけ、アスランが理解するよりもはやく「それより」と話を変えた。
「キラはどこにいるんだ? 私はキラに会いに来たんだけど」
「……キラなら今はいないよ。宇宙での長期演習中だ。あと三日は帰ってこない」
カガリの言葉をどこまで信じていいのか頭を悩ませつつもアスランが答えると、そこで初めてカガリの様子が変わった。スパイと間違えられても飄々としていた彼女は一転して表情を曇らせる。
「……そうか、今はいないのか」
「おまえが本当にキラの姉で、身内として会いに来たなら初めから正規の手続きをしてから訪ねるべきだったんだ。そうしたらキラの予定も知らされてこんな無駄足を踏まずに済んだのに」
「だからそれは無理なんだって言ってるだろ。そんなことしたらすぐに足がつくじゃないか」
アスランの忠言をカガリは不機嫌そうな声で遮った。顔をしかめて何かを考え込む彼女の様子に、アスランは思わず口を噤む。
ややあってカガリは落胆したように肩を落とし、気弱な表情を見せた。
「本当にキラは帰ってこないのか? 連絡もとれないのか?」
「難しいな……俺たちは軍人だ。余程のことがなければ命令を覆すことはできないし、俺にはそんな権限はない」
「……じゃあもう無理だな。三日なんて待ってたらすぐに連れ戻される。今日が最後だったのに……」
「最後って……何が?」
アスランの問いに、カガリはちらりと彼を一瞥する。そして彼女はかたい決意を込めた声で言葉を発した。
「──私たちが自由になるための、最後のチャンスだったんだ」
***
カガリは狭い研究所の中で育った。
正確に言うなら、そこはとても広い大きな研究所だった。プラントの中でも敷地の広さと規模、設備を誇る場所。しかしそこから出ることが許されなかったカガリにとって、それはとても小さく息苦しい世界に思えた。
その小さなカガリの世界の中には、カガリとキラと母のヴィアしかいなかった。ヴィアがいなくなってからは、いよいよキラとふたりきりの世界になった。それでもカガリは良かった。ヴィアがいなくなったのは寂しかったが、それでもキラがいれば。大切な弟さえいれば、彼を守って生きていくのだと思えたから。
しかし彼をも奪われたとき、カガリは悟った。彼女には人としての自由などないのだと。彼女はただキラの人質となる存在だったのだと。自分たち双子は父の実験体にすぎなかったのだと。
あのキラが。弱虫で大人しくていつもカガリの手に引かれるままにしていて、誰よりも優しい弟が、軍人になるなんて。モビルスーツのパイロットになるなんて、カガリには信じられなかった。
然してそれはキラの望みではなかった。キラはただ片割れのカガリを守るため、そのためだけにザフトに入ったのだ。父に命ぜられるがまま、その存在を──スーパーコーディネイターとしての力を使うため。父の研究成果を示すため。キラは何よりも嫌った戦争の世界へと足を踏み込むことになった。
一方のカガリはキラがアカデミーに入るために研究所を発った後もひとり狭い世界に取り残された。厳重なセキュリティに囲まれ、ただ身体の健康状態だけを気にされ、管理され尽くした日々。小さな頃に何度もキラと外に出ようとして失敗し怒られた経験のあるカガリは、もう脱走を試みようとはしなかった。たとえ理不尽に片割れを奪われたのだとしても。
しかしそれは彼女が諦めたからではない。
カガリはただ待ち続けた。湧き上がる反抗心を抑えつけ、研究員たちに従順に振る舞った。
いつか、ただ一度きりのチャンスが来るその時を待ち続けて。
──キラとふたりで自由になるために。
そうしてカガリが向かったキラの下宿先で出会ったのは弟ではなく、キラの親友だという少年アスラン・ザラだった。
「おまえ、なんで私に付き合ってくれるんだ?」
「交通機関の使い方も知らない、金もろくに持ってないやつをそこいらに放っておけるわけないだろう」
アスランはエレカを運転しながらため息を吐く。
「それに、仮にもキラのきょうだいという人間を邪険にはできないからな」
「なんだ、やっと信じたのか?」
「俺はおまえみたいに平然と危なっかしくていい加減な人間をキラ以外には知らない」
「どういう意味だそれっ」
あまりにもあまりなその言いようにカガリはすぐさま反論したが、アスランは素知らぬ顔で全く聞き入れようとはしない。
カガリに対して呆れた様子を見せる彼はしかし、今はカガリを自分の車に乗せて移動のための足となってくれていた。
研究所から出た記憶がほとんどないカガリは、外の生活をほとんど知らない。というより、本やテレビから知識や常識だけは知っているが、経験したことがないのだ。その機会がなかったために。彼女の話を聞いたアスランは、その知識の偏りように数分の間頭を抱えたものだった。
窓の外を流れる景色は全てが新鮮なものだった。カガリはしばらく助手席に座ったままそれら全てに目を輝かせていたが、ふと首だけで振り返り、後部座席に置かれた花束を見た。
「あれ、誰にあげるんだ? 誰か眠ってるのか、あそこに」
アスランはまっすぐ前を見たまま、すぐには答えなかった。
宇宙にいるキラに会いたいというカガリの願いは、現在叶える手立てがない。それならば別に行きたいところがあると告げたカガリに、アスランはすこし考えたあと同行を申し出てくれた。その道中にふたり分の花束を買って。
ややあって、彼が目を合わせないまま口を開く。
「おまえこそ、なんで集合墓地なんかに行きたいんだ?」
「お母様が眠ってるからだ」
カガリとキラがまだ小さな頃に死んでしまった二人の母──ヴィア・ヒビキ。
彼女だけはふたりの味方だった。キラとカガリを平等に愛し、実験体でなく我が子として扱ってくれた。科学者としての狂気に染まった夫ユーレンを嘆きながらも、双子の境遇を良くするためにと常に計らいをしてくれた。カガリの数少ない研究所の外での経験はヴィアが与えてくれたものだ。
しかしそれがどれほどの負担を母に与えていたのか。ヴィアはほどなく亡くなってしまった。葬式ひとつ出すことなく、ただ墓石だけが集合墓地に造られたのだという。
キラと外に出たなら母と会いに行こうと、カガリはずっと前から決めていた。
「……俺も、母の墓があるんだ。母は〝ユニウスセブン〟にいたから」
アスランは抑揚のない声でそう口にした。
「……そうだったのか」
いくらカガリが世界を知らないとは言っても、その言葉の意味はすぐに理解できた。『血のバレンタイン』と呼ばれるかの悲劇は研究所でも騒がれ、いっそう研究員たちを囃し立てたからだ。
──愚かなナチュラルたちに鉄槌を。許され難き蛮行に報復を。そのための力を、より強き兵士を。より優れた種を生み出せ、と。
それにより実験が過激化し、何人もののキラの『出来損ない』が生まれる過程をカガリは見てきた。
「だからおまえは軍人になったのか?」
カガリには隣の少年が研究員たちと同じとは思えなかった。しかし、アスランは彼女の疑問に首肯する。
「俺にも何かできれば、と思ったんだ」
何か。
軍人にできる何かって、何だ?
戦うこと──ナチュラルを殺すこと?
カガリの中ではそれとアスランがうまく結びつかなかった。しかし現に彼はザフトに入っており、中でもザフトレッドと呼ばれるエリートパイロットとなっている。生まれ持った優れた能力を、戦うために使っている。
それはキラと同じ。
戦うために生まれたキラ。
生まれてから戦うことを選んだ──アスラン。
広大な集合墓地を見て、カガリは途方に暮れた。
陽当たりの良い丘に作られたそこには数多もの墓石が並んでいる。その数は『血のバレンタイン』の悲惨さを物語っていた。
そして瞬時にカガリは思い知った。この中からただひとつきりの母の墓を探し出すなど、到底不可能であることを。
呆然としたまま周囲を見渡すカガリに、エレカを駐車してきたアスランが気遣わしげな視線を向ける。
「……知らないのか、場所」
「知らない……直接来たのは初めてなんだ」
それどころか、プラントに来たこと──ひとりで外に出たこと自体初めてだった。
母親の墓すらわからないなんて。
そう小言を言われることをカガリは覚悟していたが、予想に反してアスランは何も言わなかった。
ふと手首が握られる。大きな手はアスランのもので、彼は隣に並ぶと自分より少し身長の低いカガリを見下ろした。
「俺の母上のところに行きたいんだ。ついてきてくれるか」
「……うん」
頷いたカガリの手を引き、アスランは歩き出す。黙ったまま少し先を歩く彼の背中は大きく、カガリに弟の姿を思い出させた。記憶にあるキラは今のアスランより少し幼いものだが、今のキラはこれくらいに成長しているのだろうか。キラと親しくなったアスランは、カガリが研究所にいる間もキラと話をすることができるのだろうか。
ぐるぐると考え込むうちに胸が締め付けられるような心地になり、それをごまかすようにカガリはぽつりぽつりと呟きをこぼした。
「……父は生きてるけど、全然私と話をしないんだ」
「うん」
「私だけじゃなくて、たぶんキラもなんだけど。父は私たちを自分の子供なんて思ってない。ただ使い道のある道具くらいにしか思っていないんだ」
「さっき連れ戻されるって言ってたのは、父親に?」
「そう。きっと今も私を探してる。私が反発することを父は許さないからな」
ユーレン・ヒビキにとって大事なのは自分の子供ではなく、貴重な実験体なのだ。父と親子らしい会話などしたことがない。話しかけられるのは実験の最中などに、体の調子や変化を問いかけられるだけ。それも事務的な口調で。 きっとカガリが娘として話しかけたところで、ユーレンは返事のひとつも返さないのだろう。
「……俺も似たようなものだよ。たとえ俺が家出したところで、父上は探すことすらしないだろうが」
「アスランも?」
「父とはもうずっと口をきいていない。あの人が俺に関心を持つことなんてない。俺がアカデミーに入って主席になっても、ザフトで赤服を着ても、父には全てどうでもいいことなんだ。あの人の頭の中には仕事のことしかない」
──それと、復讐と。
アスランの声には諦念が混じっていた。それはカガリにも痛いほどわかるものだった。
実の親に蔑ろにされる痛み。どうしようもない孤独。
カガリがキラの存在によって埋めてきたものを、アスランはただひとりで抱えている。もうずっと。
ふとアスランが足を止める。気付いたときにはかなりの距離を歩いており、二人の目の前にはひとつの石があった。
レノア・ザラ。
そう刻まれた墓石を、アスランは表情を変えることなく見下ろす。
「──でも、母上は優しかったよ」
そのときアスランが浮かべた困ったような笑みが、まるで泣き出す寸前のものに見えて。
気付いたときにはカガリは泣き出していた。理不尽な生を思い、母とキラを思い──ひとりきりで生きてきたアスランを思い、彼女は泣いた。アスランの肩に縋り付くようにして、長らく我慢し続けていた涙を流し切るように泣いた。
アスランは供え物の花束を握ったまま、ただじっとカガリを見つめていた。
彼女の泣く場所を壊さぬように。
***
続きは未定ですスミマセン。
タイトルからしてバッドエンドの匂いしかしない、とフォロワーさんにご指摘頂いたんですが、よく考えてみて下さい。メンデル育ちの双子が幸せになれると思いますか!?(開き直り
ちなみにこのアスランもバッチリラクスと婚約結んでます。その辺からしてハピエンが遠いです。
この一件からカガリに同情してしまって彼女を救おうと奔走するアスランが書きたかった…。
続きは未定ですスミマセン。
タイトルからしてバッドエンドの匂いしかしない、とフォロワーさんにご指摘頂いたんですが、よく考えてみて下さい。メンデル育ちの双子が幸せになれると思いますか!?(開き直り
ちなみにこのアスランもバッチリラクスと婚約結んでます。その辺からしてハピエンが遠いです。
この一件からカガリに同情してしまって彼女を救おうと奔走するアスランが書きたかった…。
PR
コメントする