雑記やら拍手お返事やらSSやらを好き勝手に書いています。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
サイトの改装作業がやっと進んできました。
でもまだ作品の移動がまったく終わってません。気が遠くなりそうですが頑張ります_(:3 」∠)_
次に更新予定のアスカガ(?)もぼちぼち書いてるので気長にお待ちいただけると嬉しいです。
先日ポメラを新調したので作業が楽しいです!前のポメラは私のアスカガ12000字と一緒にご臨終してしまったので最新型を買ったのですが、メモ帳機能に電子辞書機能がくっついてて便利すぎて禿げそう。すっかりポメラ信者です。
なかなか更新する暇がないので、先日Twitterに上げたSSをひとつ収納しておきますね。
ほかにもエイプリルフールネタとかあるんですけど、それはまた後日。
続きより、まだまだくっついてない16歳アスカガの話です。
16歳アスカガかわいすぎて書くのすごく楽しかった。
でもまだ作品の移動がまったく終わってません。気が遠くなりそうですが頑張ります_(:3 」∠)_
次に更新予定のアスカガ(?)もぼちぼち書いてるので気長にお待ちいただけると嬉しいです。
先日ポメラを新調したので作業が楽しいです!前のポメラは私のアスカガ12000字と一緒にご臨終してしまったので最新型を買ったのですが、メモ帳機能に電子辞書機能がくっついてて便利すぎて禿げそう。すっかりポメラ信者です。
なかなか更新する暇がないので、先日Twitterに上げたSSをひとつ収納しておきますね。
ほかにもエイプリルフールネタとかあるんですけど、それはまた後日。
続きより、まだまだくっついてない16歳アスカガの話です。
16歳アスカガかわいすぎて書くのすごく楽しかった。
「おまえって、髪長いよな」
そうカガリが言ったのは、突然だった。
「そうか?」
カガリが自分の後ろで遠慮なく髪をいじりまわしているのに、アスランはこともなげに答える。それを、ぼくは隣で黙って見ていた。
ぼくとアスランがエターナルのキャットウォークの上でお互いの機体を前に話しているところにカガリがやってきたのが10分くらい前の話。カガリはいつものようにぼくに飛びつこうとして、でもぼくらが真面目な話をしていると察したのか、ぎりぎりのところで足を止めたあと――そういう気遣いできるなら、ふだんぼくに飛びつくのももうちょっと手加減してほしいな、と思わなくもないけど――黙ったまま話が終わるのを待つことにしたみたいだった。それでも退屈してきたのか、端末を覗き込んでるアスランの後ろに回って、ふわふわ浮いた体勢で長いアスランの髪をいじり始める。
「平均的な男よりは長いだろ。オーブ軍人はだいたい髪短いぞ」
「でも、キサカさんは長いよ?」
ぼくが指摘すると、カガリは「あ、そういえば」と言って目をぱちくりさせた。
「けど、キサカの髪の毛はなんかちりぢりでごわごわしてるぞ。アスランのは、ふわふわだ」
カガリは再びアスランの髪を両手で握る。あれ痛くないのかなぁ、とぼくは他人事のように思った。いや、他人事であるのは間違いないんだけど。
たぶん、多少引っ張られてはいるんだろうけど、アスランはしたいようにさせているのだろう。それはアスランが考え事に集中していて痛覚が麻痺してるからなのか、はたまた別の理由からカガリを好きにさせているのか、ぼくにはわからない。
カガリはアスランが何も言わないのをいいことに、髪を指に巻き付けたりすいたりと好き勝手していた。
「髪、切らないのか?」
「特に考えたことはないな」
端末に意識を集中させているのかと思いきや、ちゃんとカガリの声は聞こえていたらしく、アスランが端的に答える。カガリはふうん、と相槌をうった。
「アスランは子供の頃から髪長かったよね」
「むかしは母上が決めていたからな」
それから変える必要性も感じないので今の長さを保っている、というのがアスランの言だ。なんとも味気のない彼らしい答えだと思う。まあ、ぼくも見た目の変化のなさについては人のことは言えないけど。
それにしても。最近ずっとひっかかってることがあるんだけど――アスランとカガリっていつの間にこんなに仲良くなったんだろう。
アスランがぼくたちの陣営に加わって、アークエンジェルがオーブを飛び出したのはまだ記憶に新しい。以前、ぼくが宇宙にいた間にふたりが会っていたとは聞いたけど、あの情勢のなかザフト軍人とオーブの姫が親密になれるかといったら、難しいと思う。なのに今ではまるで昔からの友人のような付き合いぶりだ。
カガリはすごくアスランに懐いてるみたいだった。ウズミ様が亡くなってからずっと暗い顔をしてばっかりだったのは見ててつらかったから、最近カガリが笑うようになったのはぼくも嬉しい。それに、カガリの性格なら人と打ち解けるが早くても納得がいく。良くも悪くもまっすくだからだ。
問題は――アスランの方だ。ぼくの知ってるアスランは、真面目ですごくいい奴なんだけど、パーソナルスペースがとても広い。人見知りも激しい。基本的に人当たりは悪くないんだけど、そうそう人を近寄らせようとしなかった。少なくとも、今みたいに他人に髪を触らせるなんて昔のアスランならあり得なかっただろう。相手が異性であればなおのこと、だ。
なのに、今アスランはカガリに自由に髪を触らせている。それどころかカガリは半分アスランの背に乗っかったような体勢だ。なのにアスランは何も言わない。それがすごく不思議で仕方なかった。カガリならアスラン相手でもこんなにすぐに仲良くなれるのだろうか、と考えもしたけれど、仲が良いという表現も何だか違う気がする。ただの友達とは言いがたいような、何か――。
そうこうぼくが考えている間に、カガリはアスランの髪を三つ編みにし始めた。それは手首くらいの太さがあって、その大胆さがなんともカガリらしい。
「あ、くそ! ほどけちゃったじゃないか」
「その文句はひょっとして俺に言ってるのか?」
「アスランの髪、さらさらすぎるんだよ。編んでもすぐにほどける」
「まず、何故俺の髪を編もうとしたのか、そこから理解に苦しむな」
言葉だけを聞いてるとアスランの話し方は突き放すような冷たいものだけど、本人にその気はないのはぼくにはわかるし、カガリも全く気にしていないようだ。
「だって暇なんだ。せっかく会いに来たのに。なあ、キラ?」
「え? ああうん、カガリ三つ編みなんてできたんだね」
別のことに気を取られてるときに話しかけられて、深く考えずにそう言ってから、まずいと思った。案の定、カガリの顔が見る見るうちに険しくなる。
「おまえなっ! 私のことを何だと思ってる!?」
「ご、ごめんカガリ!」
「初めて会ったときからそうだ! 私だってこれくらいはできるんだぞ! まだ私のことを男とでも思ってるのか!?」
カガリが眉を吊り上げてわめく。アスランはといえば、彼女にのしかかられているまま口元を押さえて下を向いていた。
「笑うなアスラン! おまえも私のこと男扱いしただろ!? ほんとおまえらは……!」
「わ、悪い……」
謝りながらもアスランは肩を震わせ笑いをこらえきれていない。カガリの矛先は完全に彼に向かったようで、ぼくはこっそり胸をなでおろす。
――そっか、アスランも間違えたんだ……良かったぼくだけじゃなくって。
そんなことを口に出したら今度こそぶたれるだろうから、心の中でひとごちる。
「どうせ私は女らしくないさ! 髪だって長くないし、ラクスみたいにおしとやかでもないし」
カガリは完全にへそを曲げてしまったようで、腕を組んで背を向けてしまった。
そんなことないよ、ととりあえず言おうとしたけど、先にアスランがカガリのほうを向いたので、口を閉じる。
「カガリはそのままでいいと思うぞ」
「なんでだよ。私はおまえみたいに髪も綺麗じゃないし癖っ毛なんだぞ」
「別にいいと思うけど」
アスランがそう言って、少し離れて浮いてるカガリの腕を掴んで引き寄せたあと、金色の髪に手を伸ばす。一房手にとって、その感触を確かめるように指で撫でていた。
「髪が長くなきゃいけないなんてことはないだろう。人にはそれぞれ個性があるんだから」
「……そうかぁ? ラクスみたいに長くて綺麗なの、憧れるんだけどな」
数秒前までの怒りはどこへやら、カガリがすこし振りかえってアスランと目を合わせる。アスランはそれに答えるように微笑んだ。
「伸ばしたらどうとか、俺はよくわからないけど。でも、カガリは今のままでいいと思うぞ」
――その笑顔は、ぼくでもあまり見たことのないようなものだった。やわらかいというか、甘いというか。
アスランは昔から女の子より綺麗な顔立ちをしていたからとてもモテたんだけど、きっと彼女たちが今いたら一瞬で真っ赤になるんだろうなと思わせるような、笑顔。カガリはカガリでそれをごく自然に受け入れているあたり、何度もアスランのその笑みを見ているのだろうか。
そこまで考えて、ぼくは荷物を片付けて手にとった。気付いたカガリがきょとんと目を瞬く。
「キラ、どこにいくんだ?」
「ちょっと用事を思い出したから。アスラン、カガリの相手してやってよ」
アスランも不思議そうな顔をしてぼくを見ていた。その手にカガリの腕を握ったまま。
――アスランはパーソナルスペースが広い。だから基本的に他人に触れられることを良しとしない。自分から触るなんてもってのほかだ。でも、仲良くなると無意識のうちにスキンシップをとるようになる。それは懐に入れてしまうほどに仲良くなれば、の話であり、ぼくは今までにアスランがそこまで親しくなった相手を自分以外に知らない。
それに例外ができたとして――しかもそれが女の子だとしたら。
「カガリはさっき俺の髪で何をしてたんだ?」
「三つ編みだぞ。できなかったけど」
「どうやるんだ? カガリの髪でもできるのか」
「うーん、ぎりぎりできると思う。こんな風に髪を三本に分けて、編むんだ」
キャットウォークを進むぼくの後ろからそんな会話が聞こえる。ちょっとだけふりかえると、カガリに指示されながらカガリの髪をいじっているアスランの姿が見えた。その様子が微笑ましいやら呆れるやらで、ぼくは思わず笑ってしまう。
客観的に見ると、二人は仲睦まじい友人同士というよりは、もっと――。
さて、気付くのはどっちが早いだろう?
***
アスランとカガリとキラが仲良くしてるのが好きなので、私の書くキラは基本アスカガを応援しています。
PR
コメントする