雑記やら拍手お返事やらSSやらを好き勝手に書いています。
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久しぶりにSSの更新です。
アスカガじゃなくてキラカガです。昨夜リハビリがてら書いたもの。
十日以上あいちゃうとやっぱり書けなくなりますね……アスカガも書こうとしたんですけど、うまく書けませんでした。そんなときはキラカガを書けばいいと思ってます(ひどい持論)
運命中のキラカガ。正確にはアス←カガ←キラっぽい。暗いです。
キラカガに体の関係があるので苦手な方は注意!キラもカガリも病んでます。
何でも大丈夫!という方は続きからどうぞ。
アスカガじゃなくてキラカガです。昨夜リハビリがてら書いたもの。
十日以上あいちゃうとやっぱり書けなくなりますね……アスカガも書こうとしたんですけど、うまく書けませんでした。そんなときはキラカガを書けばいいと思ってます(ひどい持論)
運命中のキラカガ。正確にはアス←カガ←キラっぽい。暗いです。
キラカガに体の関係があるので苦手な方は注意!キラもカガリも病んでます。
何でも大丈夫!という方は続きからどうぞ。
「カガリ、泣かないで」
キラが腕の中で震える体を撫でながらそう言っても、カガリの嗚咽はとまらなかった。
先刻、彼女がずっと探し続け、帰還を待ち望んでいた愛する者と、ようやく再会を果たすことができた。しかし、彼は――アスランは、ザフトに複隊していた。大西洋連邦と同盟を結んでしまったカガリの国、オーブと戦う軍人になっていたのだ。
「わた、私のせいであんな……アスランが……っ」
「カガリのせいじゃないよ」
「ちがう、私のせいだ……私が同盟をむすんだから、他の人と結婚しようとしたからっ」
カガリは悲痛な声でそう言って、再び激しく泣きだした。彼女の部屋のベッドの上でカガリを抱き締めるキラは、慰める術を持たなかった。
無理もないと思う。カガリは、誰よりアスランを信頼していた――そして何よりも拠り所にしていたのだから。
現実は彼女にとって厳しいもので、やっと会えた彼は戦争に介入するキラとカガリを非難し、詰った。キラたちと共に帰る道を拒絶し、再び戦う道を――キラと敵対することを選んだ。
きっと、次の戦場でもあの赤い機体と相見えることになるのだろう。そして彼は自分たちの前に立ちはだかるはずだ。二年前のように。
キラの心を、何かがかつんと蹴る。
「――アスランがザフトに戻って、ぼくたちと戦うのなら」
キラの言葉に、カガリがびくりと身を震わせた。
「ぼくは、アスランを討つよ」
「キラ……ッ」
カガリが顔を上げて、絶望したような目でキラを見上げる。それをキラは、まっすぐ紫水晶の目で見返した。
「そうしなきゃ、戦いは止められない」
「でも、そんな……アスランと戦うなんて……っ!」
「アスランは――ぼくたちを討ちに来るよ」
キラは静かな声でそう告げた。カガリが怯えて身を竦ませる。縮こまった彼女の体を、キラはふたたび強く抱きしめた。
「かわいそうなカガリ。アスランのこと、大好きだったのにね……」
「キ、ラ……」
「でも、ぼくはカガリの味方だよ。何を敵にまわしてもカガリを守るから……それがたとえ、アスランでも」
見開かれたカガリの瞳から、大粒の涙が伝う。彼女の頬に顔を寄せ、キラはそれを舐めとった。
「だからね、カガリ。またひとつになろう? ぼくらは二人で一人なんだ。だから前みたいに、ひとつに」
カガリとまっすぐ目を合わせたキラがおだやかに微笑んで、呆然としているカガリにもたれ、体重をかけていく。彼女の体はあっけなくシーツに沈んだ。見開かれた琥珀の瞳が、頭上の双子の顔をうつす。
「キラ……」
「忘れよう、カガリ。何もかも」
キラはカガリの両手をシーツに押さえつけたまま、そっと体を倒して彼女の唇にキスをした。そのやわらかさを味わうように唇を何度も食む。カガリはかすかに目を大きくしたが、抵抗はしなかった。
「――ぼくが忘れさせてあげる」
キラの唇が首筋に触れ、どんどん下っていく感触に、カガリは黙って瞼を閉じた。
ふと目が覚めて、キラは気だるい体を起こそうとした。しかし、体の上に何かがあって、失敗に終わる。
ぐるりと視界をめぐらせると、自分の胸の上に金色の頭があった。よく見れば部屋も見慣れないもので、自室ではない。そして彼も彼女も何も衣服をまとっていなかった。そこまできてようやく眠る前の出来事を思い出す。
「……カガリ」
呼び声に、カガリがゆっくりと瞼を上げた。彼女の目元は、眠る前に愛しい男を想って泣き、キラの腕の中で啼いたために、かわいそうなほどに赤くなっていた。
キラはゆっくりと体を起こそうとして、しかし少し浮かしたところでカガリが縋り付いてきたために、中途半端なところで動きを止めた。すこし考えて、カガリの体を支えながら上体を起こす。カガリはキラの腹部あたりに顔をうずめるかたちになった。
「カガリ?」
「――あすらん」
カガリが顔を伏せながら呟いた名前に、キラは目を大きくする。しかし、ややあって諦めたようにカガリの頭を撫で始めた。
「アスラン、アスラン……」
「――カガリ、アスランはいないよ。ザフトに戻ったんだから」
「やだ、あすらぁん……っ!」
カガリはキラの腰に抱きついて、子供のように泣きじゃくった。今はここにはいない、たった今体を重ねた相手とは違う男の名前を呼びながら。
キラはそのことに、どうしようもない気持ちに襲われた。不思議と、嫉妬の気持ちはそれほど大きくなく――ただ、諦めとカガリへの憐れみの気持ち、友への失望感など、それらの感情が入り混じった、言葉にし難い心地がした。
「やっぱり、アスランが好きなの? あんなにひどいことを言われたのに……カガリを置いて行ったのに」
キラの言葉を、カガリがいやいやというように首を振って否定した。キラは思わず小さなため息をついて、背を丸めてカガリの頭を抱く。
「――かわいそうなカガリ」
――どうしたらこの子は、あの愚かな少年を忘れられるのだろう。抱き続ければ、彼を忘れるくらいまで自分を刷り込み犯せば、カガリは泣き止むだろうか。戦場で彼と実際に戦えば諦める? いっそ彼が死んでしまえば? 自分との間に、歪な禁忌を孕んでしまえば、この大事な少女は半身たる自分だけを見てくれるようになる……?
――否、きっと彼女はそれでもアスランを思い続け、泣くのだろう。
それは恐らく変えられないことなのだ。キラがカガリを愛するように、アスランを憎み切れないように。
カガリはまだ体を震わせて泣いていた。キラはただ黙って抱き締めているだけだった。
「わたしを……一人にするな」
「……うん、一人にしないよ。ぼくがいる」
カガリがうわ言のように口にした言葉に、キラは答える。カガリの頬をつかんで上を向かせ、目を合わながら唇を合わせた。やはりカガリは、おとなしくされるがままだった。
片手でカガリの頬を支え、もう片方の手で彼女の肌を探る。舌と舌をねっとりと絡ませ、その感触に溺れながら、合間にキラは彼女に囁く。
「――愛してる、カガリ」
「……――」
泣きながら接吻に答えるカガリの目は、キラを見ていなかった。
***
アス→カガ→キラは何度も考えたことがあるんですけど、逆は初めて思いつきました。
書くのとっても楽しかったです……病んでるカガリ書くの楽しい……。
運命でアスランが敵対してる間に色んな意味でカガリを慰めるキラは最高だと思います。NTRとかあんまり好きじゃないんですけど、アスキラカガはちょっと別枠ですね!
アスランにカガリをとられてもきっとキラはアスランを恨めないだろうし、逆にキラにカガリをとられてもアスランはキラを恨めないと思う。うちの三人はこんな感じです。
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アス→カガ→キラは何度も考えたことがあるんですけど、逆は初めて思いつきました。
書くのとっても楽しかったです……病んでるカガリ書くの楽しい……。
運命でアスランが敵対してる間に色んな意味でカガリを慰めるキラは最高だと思います。NTRとかあんまり好きじゃないんですけど、アスキラカガはちょっと別枠ですね!
アスランにカガリをとられてもきっとキラはアスランを恨めないだろうし、逆にキラにカガリをとられてもアスランはキラを恨めないと思う。うちの三人はこんな感じです。
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