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雑記やら拍手お返事やらSSやらを好き勝手に書いています。
2025/05
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フォロワーさんから教えて頂いたのですが、今日はお風呂の日だそうです。
ということで、一緒にお風呂に入るアスカガSSを投下しておきます。
三月からはばたばたしてほとんど書く時間がないと思われるので、今のうちに書き溜めしておかねば……。
 
色気の欠片もない話ですが、興味のある方は続きからどうぞ!

拍手[16回]



 
 
 ある日の夜、浴室では小さな攻防戦が行われていた。
「――カガリ、早く入らないか?」
「いやだ。だっておまえ絶対何かするだろ!」
 湯船に浸かったアスランが手招きしても、カガリは警戒した猫のように威嚇するだけだ。体にバスタオルを巻いたまま、狭い浴室内で精一杯距離をとってアスランを睨んでいる。
「風呂には入ると言った。髪を洗わせてやるとも言った。でも一緒に入っていいとは言ってないぞ!」
「確かに言われてないが……」
 あわよくば言葉の綾にあやかろうとした彼の思惑はしかし、ご立腹な彼女を前にとっくに敗れている。
 ひょんなことから、久しぶりに夜を共に過ごせることになった。部屋に彼女を招き入れた途端、アスランの自制がきかなくなってしまったのが、二時間ほど前のこと。カガリの制止も聞かずに組み敷いて、啼かせて、泣かせてしまったことは彼も反省している。体が痛い動かないと嘆く彼女を、詫び代わりに風呂に入れてやると言ったのはついさっき。
 カガリは自分ひとり湯船に浸かってアスランをメイドよろしく傅かせるつもりだったらしく、当たり前のように一緒に服を脱ぎ浴室に入ったアスランに対して、ひどく懐疑心を抱いているようだった。
「――わかった、カガリ。絶対に何もしないから、こっちに来てくれないか。そのままでいると君が風邪をひいてしまう」
「……本当に、ほんっとうに何もしないな?」
「ああ。誓うよ」
「誓えよ。破ったら一週間は口を聞かないからな。准将を国防本部に缶詰めにしてやる」
「……誓います。私は決して代表に何も致しません」
 アスランが両手を上げて降参のポーズをとると、カガリはしばらく眉を寄せて彼を睨んでから、ようやく足を踏み出した。一歩一歩進んで、湯船の横にやってくる。アスランが手を伸ばすと、その手をおずおずととって、片足ずつあたたかいお湯の中に入ってきた。
 将官クラスの部屋と言えど、浴室の広さはたかが知れている。カガリがどう警戒しようと、ふたりの体は必然的に密着し、湯船の中で足を広げて座るアスランの間に彼女が収まる形になった。もちろん体にはバスタオルを巻いたままだ。
 口論の間にカガリの体はすっかり冷え切っており、アスランは手でお湯を掬うと、目の前の細い肩に何度もかけてやった。カガリも湯のあたたかさに緊張がほぐれたようで、さっきまでの警戒はどこへやら、息を吐いて背をアスランの胸に密着させてくる。
 突然の彼女の甘えに戸惑いつつ、アスランは広げた両手を所在なさげにさまよわせた。
「カガリ……触れても?」
「変なことしたら殴るぞ」
「……抱き締めるのはいいですか」
「……ん」
 カガリの許しを得て、彼はようやく細く柔い体に腕をまわした。大事な存在を腕の中に収めて、ほうと息を吐く。目の前の肩に顎を乗せて力を抜くと、日頃の疲れも一気に飛んでいくような心地がした。
 しばらくそのままじっとしていて、浴室内に小さな水音だけが響く。
「こうやって一緒に入るだけなら、いいものだな」
 カガリが目を閉じてくつろぎながら言う。わざわざ『入るだけなら』と強調して言ったのは、アスランが浴室で欲情した前科があるからだ。
「……そうだな」
 反省がてらそのときのことを何気なく思い起こして、彼はまずいと思った。湯煙の中で上気する肌、艶めかしくくねる腰、響く嬌声を必死に堪えようとする女の姿――それらがすべて、目の前の、腕の中にある彼女の中に重なる。
 しまったと思ったときには遅く。しかし、思い出させた彼女にも非があると、アスランは諦念の中で半ば開き直っていた。
「カガリ」
「なんだ、アスラン」
「――やっぱり、我慢できそうにありません」
 
 直後、浴室に鈍い打撃音が響く。
 
***
 
正直すまんかったと思ってる←
おかしい……お風呂場の中で致すとか洗いっことか色々妄想したはずなのに、どうしてこうなった……。
最近はいちゃいちゃしてるアスカガが多かったので、たまにはいいかな~←
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プロフィール
管理人:柳瀬
居住地:関西
最近カラオケで種のPVを見たことをきっかけに10年ぶりにうっかりアスカガが再燃した出戻り野郎。

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