雑記やら拍手お返事やらSSやらを好き勝手に書いています。
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種終盤くらいのキラカガ。一応キララクアスカガ前提です。
※双子がキスしているので、苦手な方はご注意ください。
Twitterに同じようなSSをUPしたのですが、こちらはすこし展開の違ったシリアス風味になってます。
なんでもOK!という方は続きからどうぞ。
※双子がキスしているので、苦手な方はご注意ください。
Twitterに同じようなSSをUPしたのですが、こちらはすこし展開の違ったシリアス風味になってます。
なんでもOK!という方は続きからどうぞ。
触れた唇は、一瞬で離れていった。
息がかかるほどの距離で、紫水晶の瞳と琥珀の瞳がかち合う。
「どう?」
「別に。なんにも変わらないな」
キラの問いに、カガリがすこし拍子抜けしたような様子で答える。
〝エターナル〟のキラの部屋で、ベッドに並んで腰かける二人の距離はとても近い。ともすればふたたび唇が触れあいそうなほど。
「アスランとするのと同じ?」
「……それは」
カガリが口を噤んだのをみて、キラが小さく笑う。
「ごめん。いじわるだったね」
「たち悪いぞ、キラ……」
拗ねたように唇をとがらせたカガリの額に、キラは自分のそれをくっつけた。
「ごめんカガリ。もう言わないから」
視線を上げれば、そこには自分と同じ顔があった。正確には、双子だという事実が発覚してから、『よく見たらとても似ている』とまわりが評価した、片割れの顔。
「双子だからって、何か変わるわけじゃないんだな」
「そうみたい」
「キスだって、ふつうにできる」
カガリがキラと目を合わせながらぽつりと言う。
背徳感なんて微塵も感じていない自分自身に言い聞かせるように、すこしの自己嫌悪を含んで。
「きっと――それ以上も」
カガリの瞳がわずかに翳ったのを見て、キラは安心させるようにほほえんだ。
「大丈夫だよ、カガリ」
「キラ……」
暗い影を消し去るように、キラは無邪気に笑んだまま話す。
「ね、カガリ。カガリとキスしたなんて言ったら、アスランは怒るかな?」
「呆れるかもしれないけど、怒りはしないんじゃないか? あいつ、キラのことも大好きだし」
「なにそれ」
「本当だぞ。あいつ、涼しい顔してキラの心配ばっかりしてるんだ」
「カガリの心配の間違いじゃないの?」
「おい、キラ」
カガリが咎めるように目を眇めると、キラが小さく吹き出す。
そして、愛おしむようにカガリの頬を撫でてから、彼は祈るような心地で目を閉じた。
「大丈夫だよ、カガリ」
もう一度、念を押すように言って、こつりと額同士をくっつけなおす。
「カガリは間違ったりしないって、ぼくはわかってるから。カガリにはアスランがいるでしょ? ぼくにも、ラクスがいるし。カガリは間違わないよ」
二人の関係を、間にある感情を、彼はあえて『間違い』だと断言した。
そのことに、カガリがすこしだけ悲しそうな顔をする。しかし、すぐに口の端を持ち上げて、無理に笑顔を作ってみせた。
「そうだな――わたしたちは幸せ者だ」
「うん。ぼくらはひとりじゃないよ」
たとえ、この身が望まれない命であろうと、自分たちはひとりではない。
お互いだけでなく、愛してくれる他の人間がいる――だから、ふたりだけで依存しあう必要はない。
その思いを分かち合って、双子はようやく体を離した。
ふたりで顔を見合わせ、微笑み合って。
もう大丈夫、と確信したけれど。
ただ、一度だけ――カガリは俯いて、弱音を吐いた。
「――それでも、わたしは」
彼女は俯いたまま、消え入りそうな声で言う。
「キラ、おまえが好きだった」
「――……」
キラは何も答えず、ただ寂しそうに微笑むだけだった。
***
実はTwitterに上げたやつよりこっちのほうが先に書いてました。
でも、相変わらず薄暗いので、すこし展開を変えてあげたのがTwitterでのSSになります。
「わたしの愛した心音」と似たような話になってしまったあたり、私がこういうキラカガをいかに好きかわかりますね←
ふたりとも、血のつながったきょうだいだから結ばれないことはわかってます。
互いに別の好きな人がいて、アスランやラクスと歩んでいくつもりでいます。
それでも、理性の及ばないところでお互いを愛してやまない、間違ってるとわかっていながらも相手が好きで仕方がない、それでもその気持ちを押し殺して生きていくことを覚悟している……というような双子が好きで好きで仕方ありません。
以上、ヒビキ姉弟に夢を見まくっている双子フェチがお送りしました⊂⌒~⊃。Д。)⊃
アスカガが書けないときはキラカガを書いてリハビリすればいいよねって思ってます←
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