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雑記やら拍手お返事やらSSやらを好き勝手に書いています。
2025/05
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誰だ更新停滞するとか言ってたやつ←
 
書いちゃいけない、と思うと不思議とネタが浮かんできますよね……。
炊飯器が炊けるのを待ってる間、ふと思いついたネタ。Twitterに上げるつもりでいたんですけど、ちょっと長くなったのでこちらへ。
運命直後のアスランとシンの話です。例のごとくアスカガ前提!
アスランとシンがコンビの中で一番好きかもしれない……。

拍手[7回]



 
「そんなにアスハが大事かよ……」
 赤い瞳に睨まれても、アスランは動じなかった。
「なんでです? あんたはプラントの人間だろ!? 今だってザフトはあんたの復帰を希望してる! ザフトもプラントも生まれ変わらなきゃいけないからって必死で、あんたに助けを求めてるっていうのに、なんで……!」
 アスランのまとうオーブの軍服を、まるで親の仇だとでもいうように鋭い眼差しで睨みつけるシン。
 終戦後、機体が壊れて月面で難儀していたシンとルナマリアを、アスランはエターナルへと連れ帰った。それから数日、ようやく停戦への道が開けて、保護した彼らを帰そうと思っていた今、突然シンがアスランのもとに駆け込んできたのだ。
 彼の言ったことは事実だ。デュランダルを失ったプラントは、ラクス・クラインとアスラン・ザラの離反の罪を帳消しにした。そして、新たな指導者と改革を求めて『英雄』たちの帰還を望んでいる。
 しかし、それをアスランは拒否した。
「俺はもうプラントには戻らない」
「そしてオーブに行くんですか。あんたから地位も力も奪っていたあの女のもとへ!? なんでだよ……!」
 シンは殴りかからんばかりの勢いで詰め寄ってくる。
 それをどうなだめようかと考えている最中、ふいにアスランの中にある記憶がよみがえった。
『おまえ、なんでプラントになんか戻るんだよ!? だって、あれ置いて戻ったりしたら、おまえどうなるか……!』
 かつて、自分を心配して掴みかかってきた少女と、いつも言うことを聞かなくて突っかかってくる目の前の元部下。全然似てはいないけれども、不思議とアスランの中でそれが重なった。自分が昔の彼女と同じことをしていると知ったらきっとシンは卒倒するだろうな、と考えて、アスランの口元に知らず笑みが浮かぶ。
「――おまえが誰かを守りたいと思う気持ちと同じだよ」
「そんなこと……っ」
「たとえ敵対していても、どうやったってそばにいられないって知ってても、守りたいと思うものがあるんだ」
「……っ!」
 アスランが静かな口調で言うと、シンがはっと息を呑んだ。その気持ちは、きっと彼にも覚えがあるはすだ。
 途端に勢いをなくしたシンに、微笑みかける。
「プラントはおまえが守れ、シン。おまえならできる。この戦いの中で、色々学んだだろう」
「っ、……おれは……」
 シンはきまり悪そうに目を逸らす。
 この戦いを経て、彼の正義と〝力〟の使い方は大きく揺らいだ。シンはいまだに迷っているのだろう。
 それでいい、とアスランは思う。迷って、苦しんで、そうして自分の信じる道をもう一度探し直せばいいのだ。シンならきっと探し出せるだろう。
「その気になったらオーブへ帰ってこい。カガリもきっと待っている」
 シンは俯いたまま答えなかった。
 素直じゃないところもいつかの誰かさんとそっくりだ、と頭の隅でアスランは思い、ほほえましい気分になった。
「――おまえは昔のあいつによく似てるよ」
「はあ!? そんなわけないでしょう!」
 『あいつ』が誰なのかすぐにわかったらしく、弾かれたように顔を上げて噛み付いてくるシンに、思わず苦笑する。
「オーブのこと、好きだろう?」
 それだけ言い置いて、アスランは踵を返した。
 最後に見たシンは目を見開いて唖然としていて、ややあって背後で彼が盛大に憤る気配がする。
 
「この……っ、好きなもんか! あんなやつッ!!」
 
 怒鳴った彼は、きっと真っ赤な顔をしているのだろう。
 それでこそシンらしい――とアスランはひとり笑みを浮かべた。
 
 シンと自分の帰る場所は違う。
 でも、いつかそれが同じになればいい。
 あの南海に浮かぶ島で彼と再会する日は、そう遠くないような気がした。
 
 


突貫工事のわりには結構気に入る感じにまとまったので満足です。
このふたりは、ジエッジのディオキア前後の関係性が死ぬほど好きで何度も読み返しています。ツンツンしてるシンをあしらうアスランがデフォで、シンが機嫌いい時は犬のようにアスランについてまわるあの感じ。シンちゃんかわいいいいいい!!
ジエッジはシンちゃんの心境がはっきり書かれてて素晴らしいですよね。アスランを落としたときとか号泣してて……。
 
スパロボでのシンちゃんは完全にわんこで最高です。
相手によって懐いたり懐かなかったり、キラにはしっぽ降るのにアスランにはたまに噛みつくあの感じ。アスランは動物の飼い方でも勉強したらいいんじゃないかな←
 
何が言いたいかと言うと、私はシンちゃんが大好きだよ!!!ってことです←
 
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プロフィール
管理人:柳瀬
居住地:関西
最近カラオケで種のPVを見たことをきっかけに10年ぶりにうっかりアスカガが再燃した出戻り野郎。

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