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雑記やら拍手お返事やらSSやらを好き勝手に書いています。
2025/05
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アスランスパロボV参戦おめでとう!
ということでスパロボ発売記念にTwitterに載せたSSを再掲しておきます。
私はうっかりニーアオートマタを買ってしまったのですが、スパロボも必ず買うので!
DESTINYも結構噛んでくる予感がするので、楽しみです。
 
続きより、スパロボ参戦直前っぽいアスカガです。
前に出したオフ本の続きっぽいですが読んでなくてもたぶんいけます。
 

拍手[17回]


「おまえ、また選ばれたんだな」
「カガリ?」
 アスランが帰ってくるや否や、すでにベッドの上で寝る体勢になっていたカガリはつぶやいた。
「今日発表されただろ、今度の長期遠征任務のメンバー。おまえ部隊長だったじゃないか」
「それはそうだが……君だってずっと前から知っていただろう? 選んだ側なんだから」
「私は今回の人事には関わっていない。決済しただけだ」
 カガリはふてくされたような様子で抱き締めた枕に顔を埋める。
「……また遠くへ行くんだな」
「今回は前ほど長くはないはずだよ」
「さあ、どうだか」
 アスランは前回の任務にも参加したが、その作戦期間は一年を超えた。
 ここからずっと遠い遠い宇宙で行われる、いつまで続くかも分からない戦いに、彼は再び身を投じる。
「……国家元首としての私はおまえを推奨する。キラやシンを率いるのに一番適任だと思ったからだ」
 でも、とカガリは目を逸らして言った。
「個人としての私は違うんだ──わかれよ」
「カガリ……」
 アスランはふっと頬を緩めると、脱いだ上着をサイドテーブルに置いて、ベッドに乗り上げた。
「こまめに連絡するよ」
「うそつけ。どうせ忙しくてそんな時間取れないだろう」
「それは否定できないが……でも、なるべく連絡するようにするから」
 拗ねたカガリの髪をあやすように撫でながら、彼は優しい声で言った。
「早く終わらせて帰ってくるよ。必ず」
「……うん」
 カガリは頷いてようやく顔を上げた。寝室に入っても軍服を脱ごうとしないアスランを見つめて眉をひそめる。
「まだ寝ないのか」
「先に寝てて。俺はまだ少しやることが」
 身を引こうとしたアスランを、カガリが袖を掴んで引き止める。
「なあ、一緒に寝よう?」
 目を逸らしながら言ったカガリの頬はわずかに赤く染まっている。
 その不器用な甘え方に、アスランは目を細めて微笑んだ。
「──了解しました、奥さん」
 愛する人の頬に手を添えて額に口付ける彼の薬指には、銀色の輪が輝いていた。
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プロフィール
管理人:柳瀬
居住地:関西
最近カラオケで種のPVを見たことをきっかけに10年ぶりにうっかりアスカガが再燃した出戻り野郎。

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